●『帰ってきたドラゴン』上映
倉田さん出演作&1970年代のカンフー映画を初めてみたのですが色んな意味で圧倒されてしまった。
何というか今見るとかなり荒っぽく力技なところもあって強引なんだけどそれが圧倒的パワーという感じで凄かったです。
そして若い倉田さんイケメン…(ミーハー)
●『夢物語』上映
コロナ化をきっかけに映画の仕事が減り何か出来ないかと77歳の倉田さんが近所(?)の竹藪で蚊にさされまくりながら1週間(うろ覚えですすみません)で撮った倉田プロダクションの自主映画(?)15分くらいの小作品。
50年前の「帰ってきたドラゴン」と77歳の倉田さんがバリバリ現役のように暴れ回る「夢物語」が同時に見られるのは幸運でした。
最近身内でいろいろあって歳をとることや肉体や頭の衰えとの付き合いについて考える機会があって、アクションなんかモロに年齢肉体に関わるジャンルで、ずっと「今の」自分がどこまでやれるか、を挑戦してる倉田さんすごく尊敬…感動しました。
自分が歳をとったとき年老いた自分と向き合って、こんなに頑張り続けられるか…本当に恐れ多い気持ちになった。尊敬です…
映像については多分予算のない自主映画でカメラや機材もそんなにお金なく、カメラマンも本職じゃない気が?
前半少しドラマパート/後半がっつりアクションパートなのですが正直ドラマパートは自主映画!というかんじなのですがアクションパートが凄かったです。やっぱり、映画の中でもドラマとアクションはそれぞれ別の専門技術なんだなって思った
アクションは日々の鍛錬と研究の積み重ね、一朝一夕で成り立つものではないし、やはり役者の力って大きくてそれだけでどんな低予算な環境でもこんなに見応えのあるものになるなんて、もう本当に…プロってすごいんだ(アホの感想)って思いました
衣装とか美術とかも大事だけどアクションにおいては味付けでしかなくて、アクション部やアクション俳優の積み重ねて得てきたものっていうぶっとい柱があって、それさえあればこんな骨太なものになるんだなって思った すごい
※谷垣さんのオタクが書いてるので比重多め
本当に少しだけ、体感15分くらいの軽い挨拶という感じでした。
倉田さんメインの谷垣さんはあくまで倉田さんを立てる形でという感じでした。
以外本当にうろ覚え 誤りあったらすみません…
自己紹介の後、記者+観客席に向けての撮影タイム
(写真撮影のあと座席後方のムービーカメラでも撮られてたのですが、最初写真みたいに静止ポーズで撮ってたら動画なんで何か動いてーと言われて谷垣さんが軽く連続パンチとかしていてかわいかった)
倉田さん)
ワイヤー技術やCGみたいなものがない50年前の作品だから皆さんがどう思うかちょっと不安だった
これは当時本当に何もない小島みたいなとこで撮ってて、当時文化大革命中、大陸がすぐ見える距離だったがそっちに向かって「こんな無理な撮影させやがってコノヤロー!」などと叫んでた
撮影の合間に仲間とBBQ?とか楽しんだりしてた
最後のブルースリャンとの戦いは2人しかいないしろくに休憩もできなくて1日10カットとか撮ってそれを1ヶ月?続けてた
谷垣さん)
ぼくも後ろの方で見てたんですが(本当に何回も見ているけど)やっぱり今見ても面白い、けどこれを今やろうとしても出来ないし、役者にやってともとても言えない
今のアクションが味の素いっぱいまぶして工夫してるとしたら、これは役者の素材そのまま活かしてる感じ。
当時振り付けとかもなく(?)その場でつくるので喧嘩が強い人たちのちょっとした動き(相手が踏み込んだら下がるとか)そういうのが出てて面白い
ブルースリーが間を生かしてる表現だとしたら、これは本当に手数が多くて、戦って走って戦って走って!みたいな感じ
(「夢物語」に関して)「帰ってきたドラゴン」に出ていた役者でも亡くなった人もいればまだ俳優やってる人もいる、けどこの年齢で『現役感』が出せる人って限られるじゃないですか
倉田さんは全然まだまだ現役みたいな動きだしむしろ当時より早くなってるんじゃ?って思うくらい
ほんとうにすごい…の一言で、いろいろ言うのが逆に野暮だと思う
「夢物語」はシリーズ化していて2がもう出来ていて、それも今後上映予定。ぼくもまだまだ倉田先生の作品で見たいやつたくさんあるので、それと同時上映でまたやりましょう!!と言っていた
(倉田さん)いつか谷垣監督で79歳の倉田のアクション撮るってやってみたいよね、と言いつつ、谷垣くんは本当にすごく忙しくてなかなか…本当に凄いところ遠くに行っちゃって…とおっしゃって司会の映画評論家の方もその話題にのっかろうとしたところ、谷垣さんが超恐縮して、いや、今日はこれ(「帰ってきたドラゴン」ポスター指す)の話をしましょう!!とちょっと照れて?いた
座席的にハケた後も廊下を歩いていく様子がちょっと見えたのですが、移動する時も谷垣さんが倉田さんを敬ってる感じの動きで、本当に尊敬されてるんだなぁと思いました。