shimaのblog

素晴らしいものたちを布教するためのblog

『シャクラ』感想

ドニさん沼におっこちて数ヶ月のオタクが「シャクラ」を観たよ。
初めて主演映画を劇場で鑑賞できた!!ヤッタ〜!!
完全主観による無責任発言多めの感想だよ

※※ネタバレがあります※※

初見の正直な感想
おもしろかったです!
ですが…正直まだストーリーを整理できていません!泣
特に最後の畳み掛け、何が何だか分からず誰誰誰!?何何何!?(宇宙猫顔)になっていました
初めてちゃんと武侠映画なるものを見たのですが
特に説明もなく難しい名前の登場人物が大量に出てくるので途中から相関関係がごっちゃになってしまった
武侠映画ってみんなこんな感じなのかなぁ)
でもそれ抜きにしてもおもしろかったです!

言わずもがなアクションが凄すぎて訳が分からなかった
しかしストーリーパートでツッコミどころも多かった
そこの寒暖差で風邪ひきそうでした

前半〜中盤は割と綺麗にストーリーまとまっていて、エピローグ(バカ長い)で様子おかしくなり最後の爆速エンドロールに爆笑
ところどころつっこみたくなる箇所があり、この喬峯が夕陽見るぶれぶれのシーンいるかな…とかなんでお色気シーンこんなカメラ寄るねんとか
義断の杯のシーン不自然に長くないかとか
さんざん谷垣さんの過去記事とかでドニーさんの現場でのハチャメチャぶりを聞いているおたくとしては
もう本当に先入観なんだけどあれじゃないこれじゃないといろいろ現場で急遽追加になったのかなと
現場のドニーさんの姿が脳内にちらつきました(笑)実際どうかは分かりません!

ちょいちょいストーリーパートで心の中でツッコミを入れつつも
アクションパートの圧巻さにへあっ!?とびっくりするのを繰り返していて忙しかった
そういう”いびつ”っぽいところも含めて愛すべき映画だなって思いました

原作の中でも喬峯を演じることにこだわりがあったと言っていたけど
本当に現代でやる意味のあるヒーローだと思った
大量の情報が否応無しに常に流れ込んできて、
無責任な色々な人の気持ちや意見が意図せずとも目に入ってきてしまう現代の情報過多な世界で
誰が何と言おうと言わせておけばいい、結局は自分の信じるものに従うだけ、っていう着地がすごく良いと思った
すごく勇気をもらえたし自分も自分なりの信念を持って頑張ろうって思えました

中国の武侠映画版MCU的なことをやりたいって言ってたけど
本当にそんな感じの印象で
これやりたい!こんなんあったら面白くない?という情熱を感じてよかったです
特に最後のエピローグ(笑)(笑)

パンフレット読んでいて原作小説の「天龍八部」は4人のメインキャラクターがいて喬峯はそのうちの一人だと知りました
他のキャラもチラッと顔見せ程度で出ているっぽい
中国では有名すぎる小説のため特に説明せずともみんな分かるらしい
日本人には不親切だけど…笑

というか原作の「天龍八部」普通におもしろそうだな〜
普段あまり本を読まない人間なので長編すぎてハードル高いけど…汗

ヒロイン阿朱(あしゅ)について
男女の恋愛描写に苦手意識があるんだけど
この映画の描き方はとても好きでした
喬峯と阿朱の関係は恋愛っていうか
男女のブロマンス的な関係だと捉えてたしその方がいい!と個人的に思っていたので
最終的に阿朱が「妻」になっちゃったのはちょっと残念だった
(原作がそうなのかな?)

誰からも信じてもらえなくても
信じてくれる人(阿朱)が1人でもいればいい、それが喬峯の生きる理由になるし
阿朱は死んでしまったけどそれでも
一時でも自分を肯定してくれたという事実が残って喬峯を生かし続けているというのがとてもドラマチックで良いし納得感があった

父にも喬峯にも愛があってどちらも選べなかった阿朱の行動は
悲劇的な結末になったけどそれが結果的に復讐の連鎖を止めることになるのもやっぱりヒロイン的だなって思った

好きなシーンとかキャラクター
ヒロインの妹の阿紫(あし)が良かったです!
原作では門弟同士で潰し合う過酷な環境を生き抜いたかなりの暴れん坊で癖つよキャラらしい
今回の映画でもちょっと跳ねっ返り感が出ていてよかった!
もっと大暴れするところ観たい!!(強い女がすきなので)
話が通じなさそうなところがよい(話する前に先に手が出そう)

これは完全におたくの妄想なんだけど
最後の方、喬峯と阿紫が馬に乗って並走するシーンがあるけど
ヒロインの妹(阿紫)と義兄(喬峯)のコンビってめっちゃいいなと思った
所詮他人同士だしそこまで性格の相性良い訳じゃないんだけど
阿朱という存在で繋がってる二人…良いゾ……
もし続編あるならここのバディものをむちゃくちゃに見たいです

あと今回、比較的出番多めだった喩亢さん
見るたびに何とも言えない愛嬌と味のあるいい役者さんだなって思うんだけど、ドニーさんの映画以外では見れないんだね、ちょっと勿体無い 笑 でもそこが良い!

馬夫人は黒幕のキャラでもあるんだけど
とても悲劇的な背景で感情移入してしまった
美しさという武器はあるけど境遇に振り回されてそう生きるしかなかった悲劇という感じだった

他にも好きなシーンいろいろあるけど
阿朱が段正淳(父)と阮星竹(母)に対して
「娘さん(阿紫)はあなたを愛しています」って伝えてそこに自分の気持ちを重ねる切ないシーンとか
命懸けで阿朱を守る喬峯に対して阿朱が「私にそんな価値があるか?」と聞いて、それに喬峯が「ある、自分を信じてくれた」って返すシーンとか
父との再会のちの喬峯と阿朱の小舟の上でのやりとりとか
義断の杯かわしたのちの命の取り合い本気バトルとか

心に残る良いシーンいっぱいあった!

こっから私の妄想強めだよ
これは完全に一介のオタクくんの妄想なんだけど
推しのドニーさんがいつめんスタッフに囲まれて
嬉しくて出番終わっても喩亢さん残らせて助監督やらせたり
谷垣さんを急にカメオ出演させたり(パンフ情報)
自分の好きな人たちと自分の好きな原作を映画化して
推しが幸せならそれでファンも幸せっていう気持ちになったよ

ドニーさんのこれいいでしょ、面白いでしょ、みたいな気持ちが
ファンとして共感できるし
いつまでもワクワクを持ってる推し、カッコイイ…みたいな気持ちになる
ドニーさんはもう自分のやりたいこと何でもできるみたいな立ち位置にいるのかもしれないけど
これからも自分のやりたいこと好き勝手やってほしいしそれを見ていたいなと思いました