shimaのblog

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『イップ・マン 序章』感想

 

JW4からドニーさんにハマった私ですがまだ代表作を観れていなかった!
今更ながら「イップ・マン序章」(2008年公開)を観た感想。

 

○ストーリー
実在の人物をモデルにした映画で、1930年代、日本軍に占領された中国広東省仏山市で、日本軍の理不尽な仕打ちの中で生きていた町の人々だったが、その理不尽に屈さずに己の美学を全うして「詠春拳」で戦う葉問の姿が民衆に勇気を与え、民衆たちは団結し希望を取り戻していく。一方葉問は戦いの中で銃を向けられ重症を負い、一家とともに命からがら仏山から逃亡するところで映画は終わる。

 

○本当に美しい映画だなぁ…
一番の感想は本当に綺麗な映画だなっていう事で、美術がきれいだし、画作りが美しくて、観ていてほれぼれうっとりしてしまうシーンが多くて(特に前半)目に華やかで幸せな気分になれた。
美術設定資料集とかあればぜひ欲しいな〜って思うくらい。かなり中国の美しい視覚的な世界観にときめいた!
あと美術に関しては古い綿工場で綿が飛び散る中で戦うシーンも面白かった。
最初の場面で出てくる豊かな時代の葉問邸の調度やら街の雰囲気やらが本当に綺麗で、この世界観に入り込めるだけですごく幸せな気分になれる。
映画中は基本「静」な空気感がずっと流れている感じで、BGM等の演出も最低限な感じがした。そんな凪な時間の中で、戦いの場面の技の美しさはもちろん、イップ師夫の武術の精神や他人への哀れみ慈しみの心だったり、夫妻のどんな厳しい境遇でも慎ましくお互いを思いやる心だったり、そういう美しいものがずっと流れていて、静かな時間の流れの中で際立って良かった。
結果その美しい精神が民衆の心を動かすというのも良かった。

 

○ドニーさん演じるイップ師匠
それはそれとして、JW4のケインをドニーさん推しの入口としている人間にとってはドニーさん演じるイップ師匠のギャップにトキメキが過ぎる………全然ヤカラ演技(?)のケインとイメージが違う!お上品で美しいイップ師夫の身のこなしのギャップに胸がキュンキュンしてしまうよお〜ドニーさんの振れ幅スゴ!!!!と改めて認識。
イップ師父、戦いの中で民衆たちに希望を与えていく存在なんだけど、本人はどこか少し客観的で冷めていて、ずっと悲しげな感じがして、暴力が支配する世界を憂いている感じがまた師父の美しさを際立たせていた………。
あと葉問一家がかわいすぎるぅ〜。奥さんが比較的長身で常盤貴子似?な凄く美人さんなんだけど所作がなんとなく可愛らしくてイップ師父も所作とか雰囲気が穏やかで美しいから奥さんとのやりとりが本当に癒しでしかない…………。ありがとうございます………。
ストーリー上しかたないとしても一家が辛い目に合うのが本当にしんどくて……どうか幸せになっとくれ〜としか思えん………。
あとはイップ師父の皆んなからの愛されっぷりにかなり癒された!推しが愛されてる世界は癒し〜〜〜〜。

個人的にはかなり好きな映画です!
2観るのも楽しみ〜!